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Vaio Xを偲んで
よかった
- 薄い。マジ薄い。MacBook Air買ってドヤ顔してる輩の前で取り出して作業するだけで一発で完膚なきまでに黙らせられるので非常に気味がよい。
- 軽い。のにちゃんと使える。軽いだけのお遊びマシンなら他にもある。これはちゃんと仕事に使える。のに軽い。
- あと安い。買って半年の時点ですでにじゅうぶん元はとれたと思った。
- バッテリー。この薄い本体にバッテリー入れる余地なんかないと思ってただけに、じゅうぶんな起動時間が得られて満足。Lバッテリーで足りなかったのは結局、日米間の飛行機だけ。
- ACアダプタも小さくて持ち運び邪魔にならなかった。
- 正直ノートPCの液晶にさして期待してなかったがいい意味で裏切られた。きれい。
- ポート類の取捨選択は神懸ってる。すべてのポートの利用を経験し、かつ足りなくて困ったポートはない。……まあメモリースティックの穴だけは別になくてもとは思うが。
- 内蔵WWANデバイス。Linuxからも普通にponできて大活躍。「あれ卜部さんなんでネット繋がってんの」は少々答えるのに飽きてきたくらい。昔、本田エレクトロンが本体からはみださないエアエッジカード出してたけど、あの感じ。
- Windows7そんなに悪くないじゃん。
- ファンがついてるけどそんなにうるさくない。そういえばそんな部品もありましたね、程度の音。
よくなかった
- クソPoulsbo。Intelのくせに変なチップセット付けんなよ。なぜ素直にGMA950を載せずにわざわざ他社からOEMしてきたのか理解に苦しみすぎる。Linux版のドライバの出来が悪い程度の話なら笑って流せるが、実際には一時期Windowsに提供されているドライバよりもLinuxのほうがポテンシャルを発揮していた時期もあったくらいで、ようするにIntelすらもまともに制御できてたとは言い難い。
- ソニータイマー神話を完全に覆す、保証期間内で都合3回の修理対応。華奢すぎる。「極限まで薄くするためにマザボ片面実装にしました」とか、いやそりゃ凄いことではあるんだけど、努力する前に少々方向を考えるべきだったんじゃないかというか、まあ、ぶっちゃけ攻めの姿勢は評価したい。でもそれ以上じゃないな。結果残さんとな。
- 上で「半年の時点で元はとれた」って書いたけど、その後の有償修理でコストパフォーマンスが悪化。すでにもう1台買えるだけの金額は投下した。だらだらとお金が出て行く感じ。
- バッテリーはやはり無理して詰め込んでいるので、その余波でトラックパッドの位置がおかしい。きちんとホームポジションに手を置いて作業する人ほどミスタッチが多いはず。
- 微妙にフルピッチじゃないキーボード。これがVaio Pくらいがっつり小さければ別物として扱えるのだが。
- たぶんもうチップ貼る場所がないんだろうけど、メモリもうちょっとあるとありがたかった。これはまあ無いものねだりなんだろうけどね。
もとから期待してなかった
- Atom。あるいみ前評判通り。
- SSD。これがはじめて使うSSDだったらひょっとして感動してたのかもね。でもSSDとして見ればさほどどうというレベルではないというか。
- スピーカーとかマイクはおまけ以上の何者でもないがまあ他のPCでもたいがいこんなもん。
総合して
- ある種の突き抜けた製品だったのは間違いない。
- 逆にいうと良くも悪くもコンサバティブな構成ではなかった。
- とはいえべつに一部のマニア向けといったわけではなく、「CPUとかGPUとかいらんから薄くて軽くてネットに繋がる端末」としてちゃんと誰が見ても良さが分かる形になっていたのでさすが。そして色々問題がありつつも、そのアピールポイントに関してはじゅうぶん以上に役に立った。
- 後継機種が出てないけど、まあそうだろ。無難に倒しだすと良さが削がれるだろうし、かといってこれ以上攻めるともはや別コンセプトになるだろうし。
- というわけで個人的にはスペック見直しとかせずにそのまま生産続けてくれてれば買いなおしも選択肢のうちだったんだけど、生産中止じゃあしょうがないよね。惜しいマシンをなくしました。